営業向けWorkSpaces勉強会を実施したので資料を公開します

営業向けWorkSpaces勉強会を実施したので資料を公開します

Clock Icon2017.07.07

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会社の誕生日と、自分の誕生日が一緒で、何かを感じている千葉です。

コンニチハ。

WorkSpacesについて社内勉強会をしました。その時使った資料を公開します。 主にAWS Black Belt Online Seminarを元に構成してあります。

WorkSpacesとは?

WorkSpacesはシンクラの一種

シンクラとはシンクライアントの略。シン(Thin)とは薄いという意味で、薄いクライアント、つまりPCより軽量(スペックやディスク容量)で端末を安くでき、かつ中央でデータ管理するので運用効率やセキュリティを向上できる。

シンクラの実装方式

シンクラ実装方式は数種類ある。その中でWorkSpacesはVDIにあたる。

  • ネットワークブート型:データは中央、OSやデータをダウンロードしローカル端末で実行
  • 画面転送型:データは中央、OS実行も中央、画面表示やキーボードのみ端末で実行
    • WorkSpacesは画面転送型のシンクラ
    • かつVDI(デスクトップの仮想化)型 = EC2のように仮想マシンを作成しそれがデスクトップとして動作する
  • 参考:http://it-trend.jp/desktop-virtualization/article/difference

WorkSpacesの特徴

  • 環境を数クリックで用意
  • クラウド内に永続ストレージを展開
  • VPC内に展開できるためセキュア
  • 接続失敗や、正常でないWorkSpacesをモニタリング

セキュリティ

アクセス

  • MFAによる認証強化
  • デジタル証明書を利用した、特定デバイスからのアクセスのみを許可
  • DX経由でのリモートデスクトップ接続によるセキュアな通信
  • ADによる認証※既存のADとの統合も可能

データ

  • データ格納をAWS上のみに限定が可能
  • WorkDocsを利用することで端末とのデータ共有も可能
  • デスクトップのドライブを暗号化

料金

課金方式は2種類

時間課金

一日に数時間のみの利用。月額の固定費 + WorkSpacesの起動時間の従量課金。

計算した所、月額料金にした方がよい場合は以下。(料金変更もあると思うので、実際は自分で計算してみてください。)

計算式:( 月額料金 - 時間料金(固定) ) / 1時間辺りの料金 - バリュー:80時間以上利用の場合は月額課金へ - スタンダード:82.5時間以上利用の場合は月額課金へ - パフォーマンス:82.5時間以上利用の場合は月額課金へ - グラフィックス:月額課金プランがない(時間課金のみ)

月額課金

起動するWorkSpacesのスペック(バンドル)により月額料金が異なる。

料金詳細はこちら

接続方式

画面転送はPCoIP

  • VMwareでも採用したプロトコル
  • ネットワーク帯域がせまくても画面転送できる

認証はAD

  • 既存のADと連携可能(AD Connector)
  • EC2上にAD構築または、Directory Serviceを利用することでマネージドなADを構築可能

対応デバイス

Android、iOSやMac、Windows等からアクセス可能。WorkSpaces専用のクライアントアプリが用意されており、これをインストールしWorkSpacesへ接続しデスクトップとして利用する。

PCoIPゼロクライアント

上記のデバイスに加え、ゼロクライアント端末利用可能。PCoIPゼロクライアントとはOSなどを搭載せず、純粋にPCoIP接続に特化した端末。こちらを利用する場合は、専用のゲートウェイを構築する必要がある。これはMarketplaceから起動できる。

Webアクセス

ブラウザ経由でデスクトップ環境を利用。ブラウザからのアクセスが可能なのでリモートデスクトップ接続が禁止されているネットワークでもWebアクセスが可能であれば利用可能。

2017/6現在、English(US)のStandard/Performance/perfomance Plusバンドルで利用可能。

データ

バックアップ

12時間おきに取得されるので注意。ただし、WorkDocs Syncを利用している場合は継続的にバックアップされる。

データ共有

WorkDocsを利用することで、WorkSpaces上のデータと端末側のデータを同期することができる。Googleドライブ的なイメージ。

データ暗号化

KMSを利用した、ドライブの暗号化。

配布アプリケーションの管理

WorkSpaces Application Manager(Amazon WAM)を利用することでアプリケーションの配布やパッチ管理など、運用負荷を軽減可能。

デスクトップ展開方法

カスタムバンドルを作成することで、任意のアプリケーションや設定を投入したイメージをユーザーに展開できます。俗に言うゴールデンイメージ。

カスタムバンドルでWorkSpacesを展開した場合、ユーザーボリューム(D:)は維持され、システムドライブ(C:)は維持されず上書きされる。

事例

  • 開発用デスクトップ:ベンダーの出入りが激しい環境での端末紛失によるリスクをなくす、環境準備のリードタイムや運用負荷軽減
  • 研修などのトレーニング用
  • コールセンター
  • デモ

Windows 10/8の利用

Windows 7/8を利用できる? できるけど、前提条件有り。ライセンスはBYOL、200台以上の場合利用可能。

Windows 7/10を利用するには、VM Importを使ってAMIを作成する必要がある。このAMIを利用し、カスタムバンドルを作成する。

参考:http://docs.aws.amazon.com/workspaces/latest/adminguide/byol-windows-images.html

保守管理時間

保守管理時間がありWorkSpacesを利用できないタイミングがあります。

現行の保守管理時間枠は、毎週日曜日の朝の 4 時間 (0:00~4:00) です (この時間枠は、Amazon WorkSpaces を配置している AWS リージョンのタイムゾーンによって決まります)。この時間は WorkSpace をご利用いただけません。保守管理時間枠は現在のところ設定できません。

参考:https://aws.amazon.com/jp/workspaces/faqs/

営業からの質問

WorkSpacesと他システムの連携について

ファイルサーバ

WorkSpacesはVPC内に展開されるので、EC2などとネットワーク的な考え方は同じになります。DX接続でオンプレに繋ぐ、またはVPC内のサーバに接続することも可能です。

プリンター

ローカルプリンター等にも対応しています。

参考:http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workspaces/latest/adminguide/printing.html

DX経由でのリモートデスクトップ接続

基本的にはWorkSpacesクライアントアプリを使ったインターネット経由での接続になります。が、DX経由でリモートデスクトップ接続可能です。

WorkSpacesへリモートデスクトップ接続してみる

さいごに

プリセや営業が、お客様往訪時に必要そうな内容をまとめてみました。それではまた!

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